ボイラーの水漏れの原因と対処法|修理費用や予防策も解説
- ホットクリーンサービス
- 3月25日
- 読了時間: 13分

▶︎1. ボイラーの水漏れとは?

ボイラーの水漏れは、放置すると大きなトラブルにつながることがあります。まずは、どのような原因で水漏れが起こるのか、放置するとどうなるのかを詳しく見ていきましょう。
1.1 ボイラーの水漏れが起こる原因
ボイラーの水漏れは、主に部品の劣化や外的要因によって発生します。
代表的な原因には以下のようなものがあります。
配管や接続部分の劣化:長年使用していると、配管や接続部のシール材が劣化し、水が漏れやすくなります。
パッキンやバルブの摩耗:ゴム製のパッキンは時間とともに劣化し、隙間から水が漏れることがあります。
給湯タンクの腐食:ボイラー内の水は高温になるため、タンク内部が徐々に腐食して穴が開くことがあります。
水圧の変動や凍結:冬場の冷え込みで配管が凍結し、膨張によってヒビが入ることがあります。
水漏れの原因によって、修理方法や対策も変わってくるため、まずはどこから漏れているのかを確認することが大切です。
1.2 ボイラーの水漏れを放置するとどうなる?
ボイラーの水漏れをそのままにしておくと、さまざまなリスクが発生します。
水道代がかさむ:少量の漏れでも、長期間続けば水道料金が大幅に上がる可能性があります。
ボイラーの故障:水漏れが内部部品に影響し、ボイラー全体が故障することがあります。
カビやサビの発生:湿気がこもることで、周囲にカビやサビが発生しやすくなります。
床や壁の損傷:水が流れ続けると、床や壁にシミができたり、腐食が進んでしまいます。
少しの水漏れでも、大きな修理費用がかかる原因になりかねません。早めの対応が重要です。
1.3 自分で修理できる?業者に依頼すべきケース
軽微な水漏れであれば応急処置が可能ですが、基本的には業者に依頼するのが安心です。
自分で対応できるケース
配管のナットが緩んでいる場合 → 工具で締め直す
パッキンが劣化している場合 → 新しいパッキンに交換する
業者に依頼すべきケース
水漏れの原因がわからない
ボイラー内部から水が漏れている
水圧が異常に高い・低い
配管に亀裂が入っている
ボイラーの構造は複雑で、高温・高圧の水を扱うため、素人が修理すると逆に故障を悪化させる可能性があります。安全に使い続けるためにも、異変を感じたらプロに相談するのがおすすめです。
▶︎2. ボイラーの水漏れの主な原因

ボイラーの水漏れは、さまざまな原因で発生します。
ここでは、特に多い4つの原因について詳しく解説します。
2.1 配管の劣化や破損
ボイラーの配管は長年使用することで劣化し、破損しやすくなります。
主な原因
経年劣化
配管は長期間の使用によって、金属部分が徐々に劣化し、亀裂や穴が開くことがあります。
ゴム製のシール材も劣化し、接続部からの水漏れが発生することがあります。
腐食(サビ)
水に含まれるミネラル成分や酸素が金属と反応し、サビが発生します。
サビが進行すると、配管に穴が開いて水漏れが起こります。
外部からの衝撃や振動
地震や強風による揺れで、配管がずれて接続部分が緩むことがあります。
施工時に無理な力が加わると、配管に小さなヒビが入り、時間の経過とともに水漏れが発生することも。
対策
定期的な点検を行う(特に10年以上使用している配管は要チェック)
防錆処理を施す(サビに強いステンレス製の配管に交換するのもおすすめ)
振動が多い場所では固定具をしっかり設置する(配管が揺れないようにする)
水漏れが確認できたら、早めに修理・交換を行う
2.2 パッキンやバルブの劣化
パッキンやバルブは、ボイラーの水漏れの原因として非常に多い部品です。
主な原因
パッキンの劣化
パッキンはゴム製で、長年の使用や高温水の影響で硬化・ひび割れを起こします。
硬化したパッキンは密閉性が低下し、水が漏れる原因になります。
バルブの摩耗・破損
バルブは水の流れを制御する重要な部品ですが、開閉を繰り返すことで摩耗し、水漏れが発生します。
ボイラー内部の圧力が高すぎると、バルブに負担がかかり、破損することもあります。
対策
ゴム製のパッキンは定期的に交換する(5年ごとを目安)
バルブの開閉時に異常がないかチェックする(動きが固い・引っかかる場合は要注意)
水漏れが発生したら、新しいパッキンやバルブに交換する(DIYで修理できるケースもあるが、専門業者に依頼するのが確実)
2.3 給湯タンクの腐食や穴あき
ボイラーの心臓部ともいえる給湯タンクが腐食すると、水漏れを引き起こします。
主な原因
水質の影響(スケールの蓄積)
硬水(ミネラル成分が多い水)を使用していると、タンク内部にスケール(カルシウムやマグネシウムの沈殿物)が蓄積します。
スケールがタンクの内側を傷つけ、腐食を加速させます。
経年劣化によるサビ
長期間使用すると、タンクの金属部分がサビて腐食し、小さな穴が開くことがあります。
これが進行すると、大量の水漏れが発生し、ボイラーが使用できなくなります。
定期メンテナンス不足
給湯タンクは定期的に洗浄しないと、不純物が蓄積し腐食が進みやすくなります。
対策
ボイラーの寿命(10〜15年)を目安に交換を検討する水質に応じたフィルターを導入し、スケールの蓄積を防ぐ定期的なメンテナンスを実施し、タンク内部の状態をチェックする
2.4 水圧の異常や凍結による影響
水圧の異常や寒冷地での凍結は、ボイラーの水漏れを引き起こす原因になります。
主な原因
水圧が高すぎる
給湯器内の圧力が異常に上がると、安全装置が作動し、圧を逃がすために水が漏れます。
家庭の水圧が高すぎると、ボイラーに負担がかかり水漏れのリスクが増します。
配管の凍結・破裂
気温が低い地域では、冬場に配管内の水が凍結し、膨張して破裂することがあります。
特に屋外に設置されたボイラーは凍結しやすいため注意が必要です。
減圧弁の故障
減圧弁が正常に作動しないと、適切な水圧を保てず、水漏れの原因になります。
対策
水圧が異常な場合は、給水圧を調整するか、減圧弁を点検・交換する寒冷地では、冬場に配管の凍結を防ぐために、保温材を巻く or 不凍液を使用する定期的にボイラーの水圧を確認し、異常があれば業者に相談する
▶︎3. ボイラーの水漏れの対処法

ボイラーの水漏れが発生すると、慌ててしまいがちですが、適切な対処をすれば被害を最小限に抑えられます。ここでは、応急処置の方法、修理にかかる費用の目安、そして修理業者を選ぶポイントについて詳しく解説します。
3.1 応急処置の方法(止水の仕方)
ボイラーの水漏れを発見したら、まずは応急処置を行いましょう。
特に、漏電や火災のリスクを防ぐためにも、すぐに適切な対応を取ることが重要です。
水漏れ発見時の基本的な応急処置
ボイラーの電源を切る
漏電や感電を防ぐため、必ずブレーカーを落とす。
ガスボイラーの場合は、ガスの元栓も閉める。
止水栓を閉める
ボイラーの給水バルブを閉じて、水の供給を止める。
バルブの場所がわからない場合は、家全体の元栓を閉める。
水漏れの箇所を確認する
配管の接続部、パッキン、バルブ、タンク底など、どこから漏れているのかチェックする。
目に見えるひび割れや劣化がないかも確認する。
応急処置を行う(可能な場合)
ナットの緩み → スパナで締め直す。
パッキンの劣化 → 交換する(予備がない場合は防水テープで一時的に補強)。
小さなひびや穴 → 防水テープやシール材を使って一時的に補修する。
水を受けるための準備をする
バケツやタオルを使って、漏れた水が広がらないようにする。
漏れた水が電気系統にかかっていないか確認する。
応急処置で対応できないケース
以下のような場合は、すぐに専門業者に修理を依頼しましょう。
ボイラー内部やタンクから水が漏れている
配管に大きな亀裂や破損がある
水を止めても、漏れが続いている
ボイラーの異常な動作(異音・異臭・異常な水圧変動)がある
応急処置は一時的な対策であり、根本的な解決にはならないため、早めに修理を依頼することが大切です。
3.2 修理にかかる費用の目安
ボイラーの水漏れ修理費用は、故障の内容や業者によって変わります。
以下は、一般的な修理費用の目安です。
ボイラー水漏れ修理の費用相場
修理内容 | 費用目安(円) | 修理時間の目安 |
パッキン・バルブの交換 | 5,000〜15,000 | 30分〜1時間 |
配管の補修(ナットの締め直し) | 10,000〜20,000 | 1時間 |
配管の交換(部分交換) | 20,000〜50,000 | 2〜3時間 |
給湯タンクの補修(小規模) | 30,000〜70,000 | 3〜5時間 |
ボイラー本体の交換 | 100,000〜300,000 | 5〜8時間 |
修理費を抑えるためのポイント
定期的なメンテナンスを行う
早期に異常を発見し、修理費用が高額になるのを防ぐ。
保証やメーカーサービスを活用する
ボイラーには保証期間がある場合があるので、購入時の保証書を確認する。
業者の見積もりを比較する
料金の不明瞭な業者は避け、明確な見積もりを出してくれる業者を選ぶ。
修理費用が5万円以上になる場合は、ボイラー本体の交換を検討するのも選択肢の一つです。
3.3 修理業者を選ぶポイント
ボイラーの修理業者を選ぶ際は、信頼性の高い業者を選ぶことが重要です。誤った業者を選ぶと、修理費が不当に高額になったり、適切な修理が行われずに再びトラブルが発生する可能性があります。
信頼できる修理業者の選び方
対応エリアが明確で、迅速に来てくれる業者を選ぶ
ボイラーの水漏れは放置できないため、即日対応可能な業者が理想。
見積もりが明確で、追加費用が発生しない業者を選ぶ
「基本料金◯◯円~」としか書かれていない業者は注意。
事前に修理内容と費用の詳細を確認する。
実績や口コミをチェックする
過去の修理実績が豊富で、利用者の口コミ評価が高い業者を選ぶ。
保証やアフターサービスが充実している業者を選ぶ
修理後にすぐ再発した場合、無償で対応してくれる保証があるか確認する。
業者選びのチェックリスト
項目 | チェック |
即日対応が可能か | ✓ |
料金が明確か(見積もりを提示してくれるか) | ✓ |
修理実績が豊富か | ✓ |
保証やアフターサービスがあるか | ✓ |
口コミや評判が良いか | ✓ |
北海道エリアなら、寒冷地特有のトラブルにも対応できる業者を選ぶのがポイントです。
ボイラーの水漏れは、早めの対処が肝心です。応急処置を適切に行い、信頼できる業者に修理を依頼することで、大きなトラブルを防ぐことができます。
▶︎4. ボイラーの水漏れを防ぐための対策
ボイラーの水漏れを防ぐためには、日頃のメンテナンス、正しい使い方、長持ちさせる工夫が欠かせません。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
4.1 定期的なメンテナンスの重要性
ボイラーの水漏れの多くは、部品の劣化や汚れの蓄積が原因です。定期的なメンテナンスを行うことで、これらの問題を未然に防ぐことができます。
メンテナンスをしないとどうなる?
配管のつなぎ目やパッキンが劣化し、水漏れが発生する
給湯タンク内にサビやスケール(カルシウムやミネラルの固まり)が溜まり、タンクが腐食する
バルブの詰まりや動作不良により、異常な水圧がかかって水漏れを引き起こす
水が適切に循環しないことで、ボイラーの負荷が増加し、寿命が短くなる
メンテナンスの具体的な方法
メンテナンス項目 | 頻度 | 方法 |
外観チェック | 月1回 | ボイラー周辺や配管からの水漏れ、サビを確認する |
パッキン・バルブの点検 | 1年に1回 | ひび割れや摩耗がないか確認し、劣化していたら交換する |
フィルター掃除 | 3〜6ヶ月に1回 | 給水フィルターや空気フィルターを外して清掃する |
タンクの洗浄 | 2〜3年に1回 | タンク内のスケールや汚れを取り除く |
専門業者の点検 | 5年に1回 | 内部部品のチェック、圧力調整、安全装置の確認を行う |
メンテナンスを怠ると修理費が高額に!
たとえば、
パッキンの交換(数千円)を怠ると → 配管交換(数万円)に発展することも
タンクの洗浄を怠ると → タンクの腐食が進み、ボイラー全体の交換(10万〜30万円)が必要になる
小さな点検を定期的に行うことで、将来的な修理費を抑えることができます。
4.2 ボイラーの正しい使い方と注意点
ボイラーは適切に使用しないと、部品の劣化が早まり、水漏れのリスクが高まります。
以下のポイントを意識して、ボイラーに負担をかけない使い方をしましょう。
正しい使い方のポイント
急激な温度変化を避ける
設定温度を一気に上げると、内部部品や配管に負担がかかる
徐々に温度を上げることで、ボイラーの寿命を延ばせる
水圧を適切に管理する
水圧が高すぎると、配管やタンクに異常な負担がかかり、水漏れの原因になる
水圧計を設置し、推奨値(通常0.1〜0.3MPa)を維持する
凍結防止対策を徹底する(特に寒冷地)
配管の保温材を巻く、不凍液を使用する
夜間や外出時は、最低限の水を流し続けて凍結を防ぐ
長期間使用しない場合は水抜きをする
長期間使わないと、タンク内に水が溜まり、サビや腐食の原因になる
水抜きの手順:
ボイラーの電源を切る
給水バルブを閉める
排水バルブを開き、水をすべて抜く
こんな症状が出たら要注意!
ボイラーから異音がする → 内部でスケールが蓄積し、水の流れが悪くなっている可能性
水圧が急に変わる → 配管の詰まりやバルブの異常が考えられる
ボイラー周辺が湿っている → 目に見えない部分で水漏れが始まっている可能性
異常を感じたら、早めに点検を行いましょう!
4.3 ボイラーを長く使うためのポイント
ボイラーは一般的に10〜15年の寿命がありますが、適切なケアをすればさらに長く使うことができます。
ボイラーを長持ちさせるための工夫
定期的な掃除をする
フィルター掃除 → ゴミやほこりが詰まると、給湯能力が低下する
排気口のチェック → 燃焼効率を保ち、ボイラーの負担を減らす
水質に気をつける
硬水(ミネラルが多い水)を使用すると、スケールが蓄積しやすい
硬水地域では、軟水器を使うとボイラーの負担を軽減できる
部品の交換を適切なタイミングで行う
パッキンやバルブは5年ごとを目安に交換
劣化した部品をそのまま使い続けると、ボイラー全体の故障につながる
使用年数が長い場合は、早めに交換を検討する
10年以上経過したボイラーは、修理より交換の方がコストパフォーマンスが良いことも
修理費が5万円以上かかる場合は、新品の購入を検討するのも選択肢の一つ
交換時期の目安
使用年数 | 状態 | 推奨対応 |
5〜10年 | 定期的なメンテナンスで問題なし | 継続使用 |
10〜15年 | 小さな故障が増える | 修理 or 交換 |
15年以上 | たびたびトラブル発生 | 交換を推奨 |
長く安全に使うためには、適切なタイミングでのメンテナンスと部品交換が重要です。
▶︎5. まとめ:ボイラーの水漏れを防ぎ、安心して使うために
ボイラーの水漏れは、配管の劣化、パッキンの摩耗、タンクの腐食、水圧の異常などが主な原因です。軽微な水漏れなら応急処置ができますが、多くの場合は専門業者による修理が必要になります。
ボイラーの水漏れを防ぐためのポイント
定期的なメンテナンスを行う(1年に1回の点検、パッキンやバルブの交換)
適切な水圧管理をする(水圧が高すぎると故障の原因になる)
冬場は凍結対策をする(保温材を巻く、水抜きをする)
異音や異常があればすぐに点検を依頼する
水漏れを早めに発見し、適切に対処することで、ボイラーを長く安心して使うことができます。異常を感じたらすぐに業者に相談し、安全に使用できる環境を整えましょう。
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